サラセン人の包囲
聖クララが住んでいた所は、当時、争いが絶え間なく続いている地域でした。聖ダミアノ教会の聖堂は街の城壁の外にあり、敵の軍隊に包囲されてしまいました。サラセン人の傭兵たちは、すでに壁をよじ登っていました。その時、クララは重い病気でしたが、御聖体の秘蹟の内にましますキリストの御前に、平伏して祈りました。
「ご覧下さい主よ、あなたご自身の愛で養ったこの無防備のはしためたちを異教徒の手に渡してもよいとお思いになるのですか?主よ、今はもう私には守りきれないこれらのはしためたちを、どうぞ、お守りください。」
彼女はそれに答える声を聞きました。
「私はあなたたちを常に守るだろう。」
そして、兵士たちはしっぽをまいて逃げていきました。